【アトリエで出品予定の作品を手にする森嶌さん=松阪市西之庄町で】

近年は水辺や風景描く

 上野、名張桔梗丘など三重県内の高校に美術教員として37年間勤務した松阪市西町の森嶌昌行さん(66)が、3月13日から21日まで伊賀市内のギャラリーで絵画の個展を開く。教員時代から静物画や人物画を中心に創作活動を続け、近年は自身が生まれ育った松阪や近隣の風景も題材に加わっている。

 松阪高から武蔵野美術大に進み、油絵学科を卒業。20代から40代前半にかけて伊賀地域の両校に計20年間勤め、名張桔梗丘高時代の1990年には、親交のあった芸術家・上田誠克さん(故人)との縁で、名張市で個展を開いたことがある。

 「若いころは『奇麗な風景は見ているだけで十分』と思っていた」そうだが、十数年前、津市の寺院から「雲出川沿いの風景をふすま絵にしてほしい」と頼まれ、描き上げたのをきっかけに、風景画にも取り組み始めた。松阪を流れる櫛田川や布引山系、琵琶湖、各地の滝など、水辺の風景を好んで描くそうだ。

明治校舎の思い出も

 県有形文化財になっている上野高の旧三重県第三尋常中学校校舎(通称・明治校舎)で授業をしたこと、名張桔梗丘高の生徒や保護者らとともに国際美術展を実現したことなど、伊賀地域での思い出は数々。自宅近くで妻敏子さん(65)が営むカフェの2階が現在のアトリエで、「変わらず元気に、まだまだ描いている。伊賀市で初めての個展にぜひ足を運んで」と話した。

 森嶌さんの個展は、伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で午前11時から午後6時(最終日は同5時)まで。入場無料。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。