【のみなどで木材を加工する生徒たち=伊賀市緑ケ丘西町で】

 三重県立伊賀白鳳高校(伊賀市緑ケ丘西町)の生徒たちが1年間かけて完成させた木製家具などを販売する「実習作品展示即売会」が、3月6日午前9時から午後3時まで同高体育館で開かれる。戦後間もなくの創立のころから続く、3年生にとっては高校生活の集大成でもあるが、昨年度は新型コロナの影響で中止になり、2年ぶりの開催となる。

 同高によれば、1944(昭和19)年に創立した上野工業学校(当時)には機械科が設置されていたが、戦後の復興に向けた技術者育成のため、2年後の46年に木材工芸科が新設され、その当時から展示即売会も開かれていたという。それ以降、前身の上野商工高、上野工高時代も含め、建築や木工、デザインなどを学ぶ課程が設けられ、現3年生までは工芸デザイン科、1・2年生は建築デザイン科で学んでいる。

 今回、1年生はスツール、2年生はチェスト、3年生は班ごとにたんすやテーブルなどを仕上げ、出品数は約100点になる見込み。生徒たちはデザインや部材の寸法を決めて材料費の計算も自ら行い、詳細な設計図や原価計算表をそれぞれ冊子にまとめている。

 コロナ禍の休校で、1学期は登校しての授業がほぼ無かったが、平野太一教諭(41)は「例年より短く限られた時間と環境の中で、しっかり学んでくれた」と、生徒たちを評価する。クラブ活動(工芸部)でも腕を磨いている森かおる君(2年)、大谷康祐君(同)、森本泰成君(1年)は「待ってくれている方々の手元に届けたい。細かい加工も丁寧にしたので、手に取って細部まで見てもらえたら」と話していた。

 感染予防のため、来場者にはマスク着用や手指消毒、検温などへの協力を呼び掛ける。販売作品が無くなり次第終了となる。

 問い合わせは同高(0595・21・7971=工芸・建築デザイン科)へ。

2021年2月27日付790号2面から