【プランターを手渡す生徒ら=名張市新田で】

 三重県立特別支援学校伊賀つばさ学園(名張市美旗町南西原)の中学部の生徒と教員ら7人は2月18日、生徒が育てたパンジーが咲くプランター6個を同市新田の養護老人ホーム「みさと園」の玄関前に飾った。

 同学園の中学部では、働くことの大切さを学ぶため毎週月、木曜日の3時間目、自転車点検や封筒、カレンダー作りなどを体験する「作業学習」に取り組んでいる。2年前から始めた「地域に花を届けようプロジェクト」はその一環で、園芸班が育てた花を木工班が製作したカバー付きのプランターに植えた。これまでに伊賀市役所や名張市内の市民センターなどにも届けていた。

 パンジーは昨年10月に園芸班が種から育てたもので、赤や紫の小さな花が4株ずつ咲いている。木工班が作ったプランターカバーは、ガスバーナーで表面を防虫処理している。

 この日は、木工班リーダー3年の奥田有真君(15)が「地域の皆さんに楽しんでもらえると嬉しいです」とプランターを渡すと、受け取った職員は「奇麗な花をありがとうございます。職員らで大切に育てていきます」と感謝の言葉を述べていた。

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