毎年、自宅で数多くの大菊を咲かせている、名張市東田原の中森かず子さん(83)=写真。最初に芽を譲り受けた友人に栽培方法を尋ねながらも、土づくりから水やり、害虫駆除のこつまで、自分流のこだわりをもって世話を続けている。

 定年退職した20年ほど前、友人に勧められて育て始め、現在は60鉢ほどの大菊を育てている。挿し芽や植え替え、花を奇麗な形にするための花台の取り付けなど、手入れには時間も手間も必要だが、中森さんにとっては「自分の生活にハリが出る」日課となっているそうだ。

 基本的には自然に任せているが、土作りはこだわりがあり、赤玉、菊の土、腐葉土、燻炭を混ぜている。開花時期は10月中旬から11月末ごろまでで、12月に入れば花は除去してしまうが、中森さんは「認知症予防にもなりそう。90歳になっても続けたい」とうれしそうに語った。

2020年12月12日付785号4面から

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