2020年度の伊賀牛チャンピオンを選ぶ伊賀産肉牛共進会が11月13日、伊賀市千歳のJA全農みえ伊賀家畜市場であった。最高賞の「名誉賞」は伊賀市波敷野の藤岡淳次さん(63)が出品した「みふくの7」号に決まった。【名誉賞に選ばれた「みふくの7」号と藤岡さん=伊賀市で】

 伊賀牛の定義は、生産振興協議会の会員が肥育する黒毛和種の雌で未出産であること。更に最長で最終肥育地が伊賀地域で、1年以上同地域で飼育した牛としている。

 共進会は伊賀牛の肥育技術の向上と生産振興が目的。今年度は伊賀・名張両市の会員農家29戸のうち13戸から計20頭が出品された。名誉賞の「みふくの7」号は約2歳5か月で、体高132センチ、胸囲234センチ、体重760キロ。入賞した6頭では最も重かった。

 審査は県畜産研究所(松阪市)の職員ら計6人が担当し、チャンピオンに選んだ「みふくの7」号に対し「肉付きのバランスが良く、体高も低めに仕上がっている」と講評した。

 藤岡さんは元市職員で、飼育農家としては3代目。5年前に引退した父の淳さん(85)は過去15回も名誉賞に選ばれた牛を出品し、定年退職後に跡を継いだ。今年が3年目で、現在は自宅がある阿山地区内の牛舎で55頭を飼育している。

 共進会への出品は昨年度に続いて2度目で、名誉賞は初めて。受賞の感想について「家族や関係者の協力のおかげ。今夏は暑さ対策で苦労した。少しでもたくさん餌を食べてくれるよう、これからも牛の気持ちになって世話したい」と話した。

 JA全農みえによると、競りの最高価格は「みふくの7」号の税込みで185万6800円。平均価格は同141万6305円(キロ単価同1947円)だった。