こだわりは「より本物らしく」―。市販のプラモデルのキットを使っていても、細かい部品から表面の光沢まで実物のように再現する、名張市さつき台1番町の岡田起代士さん(66)の作品がブログやSNSなどで評判を呼んでいる。【作品を紹介する岡田さん=名張市さつき台1で】

 小学生のころに飛行機のプラモデルを作ったのが始まりで、ものづくりに対するあこがれから、どんどん興味は深まっていった。その後もスーパーカーやアニメのキャラクター、バイク、クラシックカーなど、時には模型雑誌も参考にはしたが、ほぼ独学で試行錯誤しながら作っていった。

 その腕前を買われ、20代のころは大阪のプラモデル販売店の店頭で作品がショーケースに飾られたり、30代の時には模型情報誌「レプリカ」で特集が組まれたりした。大阪などで毎年開かれる「モデラーズフェスティバル」や、近隣県で年数回開かれる「オートモデラーの集い」などにも参加してきた。

 金属のような部品は元のメッキをはがして塗料を塗り直し、鋳物のような部分は重厚感を出すため下地塗りをしてから銀色塗料の重ね塗りを、バイクや車のシートはレザーの質感に近付けるため、マットな仕上がりに。タイヤのスポークが縮尺に合わないと思えば、取り除いて細い針金で張り直すこともあるそうだ。

 在職中は年に数点しか作る余裕が無かったが、退職後は年に10から20ほど作っていて、制作前のキットがまだ300箱ほど出番を待っている。「ブログにアップしたら『本物ですか?』などの反応をもらった。今後もぼちぼち、楽しみながら作り、動画などで作り方を伝えていけたら」と話した。

2020年9月26日付780号1面から