刑事課長 喜多憲

 オレオレ詐欺を始めとする特殊詐欺の被害防止についてお知らせします。

 8月末現在、三重県内で認知された特殊詐欺は87件、被害額はおよそ2億4270万円に上り、昨年の同じ時期に比べて認知件数、被害額ともに増加しており、深刻な状況です。

 犯行手口も多様化し、特に県内では、犯人が警察官や市役所の職員などをかたり、高齢者の預貯金を狙う詐欺が増加しています。手口の具体例として、まず次のような電話がかかってきます。

 「犯人を逮捕したところ、あなたのキャッシュカードを持っていたので抹消する必要があります。警察官を向かわせるので、キャッシュカードを渡してください」などと言い、更に犯人は「手続きに暗証番号が必要なので、キャッシュカードと暗証番号を書いた紙を封筒に入れて準備してください」などと巧みに暗証番号を手に入れようとします。

 暗証番号を聞き出した後も、家族や知人に相談する時間や警察に通報する機会を与えないために、犯人は電話を切ろうとしません。そして電話をしている間にも、犯人グループの一人がキャッシュカードを取りに直接、家にやって来て、すぐに近くのATMなどでお金を引き出します。

 警察などがキャッシュカードを預かること、暗証番号を聞くことはありません。大切なあなたの財産を守るためには、▼絶対にキャッシュカードを渡さない▼暗証番号を教えないことです。

 また、犯人は声を録音され証拠を残すことを嫌うので、電話機の留守番電話機能を活用して、相手が名乗った場合のみ電話に出ることも、効果的な対策の一つです。

 三重県警では自動通話録音警告機の貸し出しをしていますので、貸し出しをご希望の方は最寄りの警察署までご連絡ください。

2020年10月10日付781号22面から