名張市百合が丘東の華道家、厚見美幸さんと伊賀市上野福居町の古美術店「寺村清雅堂」による展示会「古き道具に花を添えて」が10月10日から15日まで、伊賀市内で開かれる。【展示会について紹介する厚見さん(右)と寺村さん=伊賀市上野福居町で】

 小原流一級家元教授を26年前に取得後、「もっと自由でいいんじゃないか」と、器・空間・花の三位一体が調和する「身近な自然の素材を生かす」生け方を心掛けているという厚見さん。

 今回は、厚見さんの作品に魅了され、15年来の生徒でもある寺村貴視子さんが同店の骨董品に合わせて花を生けるというコラボレーション展を企画。かごや須恵器など約20点の器をシュウメイギクやホトトギスなど季節の花が彩る。また、書家として活動する寺村さんの作品も添えられる予定だ。

持ち味 最大限に引き出す

 厚見さんは「『生ける』ということは、花や器の持ち味を最大限に引き出すこと。飾る生活を提案できたら」と来場を呼び掛けている。

 展示会は同市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で、午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。入場無料。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。

2020年10月10日付781号17面から

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