身近な地域を記者が実際に歩いて巡る「てくてく歩記」。ようやく暑さは峠を越したようですが、急な雷雨や台風など、まだまだ不安定な天候が続いています。今回は、伊賀鉄道茅町駅を起終点に、伊賀市の市街地東部に位置する緑ケ丘、上野車坂町周辺を歩く約4・8キロのコースです。(取材・山岡博輝)【茅町駅で行き違う2色の忍者列車】

 9月5日午前8時半すぎ、茅町駅前をスタート。快晴で、風は全く無く、今日もたくさん汗をかきそうです。まずは住宅地を東へ、北へと進み、上野車坂町にある菅原神社(上野天神宮)の東御旅所へ。今年は新型コロナの影響で、秋の上野天神祭もだんじり巡行と鬼行列は中止になり、ひっそりとした御旅所が心なしか寂しそうに映りました。

緑ヶ丘中の校門脇にある花壇

 角地にある畑には小さいスイカがいくつか転がり、カボチャのつるが力強く伸びています。まだまだ青い実が付いた柿の木を横目に、その名が付いた柿の木団地を通り抜けると、上野東部地区市民センターや市民体育館が見えてきます。旧上野商業高の校舎の一部や体育館が転用され、左手奥には市消防本部の庁舎も見えます。

 緩やかな坂を上がり、点滅信号のある広い道を渡ります。道沿いの畑にはトウガラシやオクラ、鈴なりになったキウイの棚などが「収穫の秋」を感じさせます。咲き終わったヒマワリは、種で重くなった頭を下に向け、じっと耐えているように見えました。

 運動場越しに、上野東小の三角屋根の校舎が見え、今度は工場と住宅地の境を南へ。道端にイチジクの木があることが、なんとなく香りで分かり、適度に続く木陰で暑さは少し和らぎました。ふと、住宅地の中に田んぼが現れ、収穫間近の黄金色の穂が頭を垂れていました。

収穫時期を迎えた住宅地内の田んぼ

 緑ヶ丘中の運動場では野球とサッカーをする中学生の姿があり、校門脇の花壇には季節の花々が。今年は春からの数か月、新型コロナの影響で休校となったり、クラブ活動ができなかったりする時間が続きました。学校からこうして元気な声が聞こえてくると、気持ちも穏やかになりそうです。

 その先の信号交差点横は伊賀白鳳高。卒業生で、東京五輪代表に内定している男子マラソンの中村匠吾選手を祝う横断幕がかかっていますが、大会が1年延期となり、本当に来年行われるのか不安にもなります。

 山のほうから少し雲が出てきましたが、気温は上がる一方。ゆるやかに下っていき、出発から約1時間半、午前10時すぎに茅町駅へ戻りました。歩数計は6765歩でした。