玄関先の巣で毎年子育てするツバメを観察している名張市つつじが丘北の丹羽敦さん(64)。今年は赤い腰が特徴の「コシアカツバメ」が子育てに飛来し、巣から顔をのぞかせたひなが、親鳥から餌をねだって鳴いている=写真。

 7年前、1羽のツバメが玄関先の天井で土や枯草を運んで巣作りをしていたことをきっかけに、写真に撮るなどして観察を始めた。以降、毎年飛来するようになり、2年後には壁の内側に2つ目の巣が作られていた。

 昨年は来なくなったツバメを残念に思っていたが、今年の6月中旬、おわん型に作られた巣の一つが、とっくりのように入口が狭く変化してびっくり。初めは別の生き物の仕業だと疑ったそうだが、ネットで調べてみたところ、他のツバメの巣を土台にして営巣するコシアカツバメだと分かった。

 警戒心が強く、人がいると近寄ってこないそうで、巣から離れると、親鳥が2羽のひなに餌をあげているところが観察できる。ひなたちは小さな入口から交互に顔を出し、口を大きく開けて昆虫などを食べるという。

 毎年飛来するツバメは家族の楽しみになっているそうで、外壁の工事をした時には、巣をそのままに周りを避けて塗装をしたことも。丹羽さん夫妻は「ツバメたちは家族の一員。来年も元気な姿を見せに来てほしい」とほほ笑んだ。

2020年8月29日付778号2面から