伊賀市小田町のバルーン製作会社「中部アド」が、新型コロナウイルス感染症対策として、飛沫を防ぐ大型ビニール製の仕切り=写真=を商品化した。イベント会場や飲食店、災害時の避難所などでの活用を見込んでいる。

 感染拡大や第2波が懸念されているが、イベント会場など人が集まる空間では、人と人との距離を保つのが難しいことが多い。同社はバルーン製作技術を応用し、軽くて耐久性が高く、持ち運びも可能な仕切りを完成させた。

 組み立て後の基本サイズは縦横約180センチ。塩ビ製パイプの枠を注水台で起立させ、端にマジックテープが付いた透明のビニール製シートを枠内に張って使う。強度を上げるため、枠に触れる部分は別の繊維素材を使用した。

 同様の仕切りをアクリルで作る場合と比べ、4分の1程度の費用で済むという。複数セットを連結させることもでき、別サイズやイラストの印刷などオーダーメイドも可能だ。

 1964年創業の同社は、デパートや住宅展示場などに上げるアドバルーンの製作を手掛け、近年はイベント会場などに設置されるエア看板や遊具などを中心に受注してきた。しかし今年3月以降、感染拡大の影響でイベント中止が相次ぎ、注文が激減。状況を打開するため、田中穣社長(46)が目を付けたのが感染予防アイテムだった。

 基本サイズは1セット1万5000円(税抜)から。田中社長は「ウィズコロナ時代のイベント運営は、感染予防が必須になる。人を集めることに気後れせずに済むよう貢献できたら」と話した。

 問い合わせは同社(0595・24・1531)まで。

2020年8月8日付777号6面から