名張市青蓮寺の山中に墜落した米軍戦闘機の乗員らを弔う「平和の祈り」が終戦から75年となる8月15日、地蔵院青蓮寺と墜落した山中であった。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、地区住民らの参加はなく、主催者ら約20人で追悼碑に献花した。【追悼碑の前で献花する参加者=名張市青蓮寺で】

 1945年6月5日、神戸空襲から帰還中のB29爆撃機が日本軍の攻撃で墜落し、乗員11人のうち2人が死亡、残る9人も日本軍に捕らえられ処刑された。

 国籍を越えて、戦争犠牲者を追悼しようと同寺と名張ユネスコ協会、市宗教者連帯会が主催となり2006年に墜落現場で追悼碑を建てたことをきっかけに、毎年60人ほどが参加している。

 この日、参加者は黙とうの後、バイオリンの演奏のなか、追悼碑に献花し、手を合わせ祈りをささげた。同寺の耕野一仁住職(71)が「戦争の面影は昭和から平成、令和へと時代とともに遠くなりつつある。平和の大切さを後世に伝えることは私たちの使命」などと追悼の言葉を述べた。

 その後、2度と戦争を繰り返さないという意思を込めて、同寺の鐘を75回打ち鳴らし、午後からは本堂で青蓮寺区の戦没者36人を含めた慰霊祭も行った。