全国各地の劇場などで観客を沸かせている大衆演劇「劇団大川」の専属役者「椿孝也」として活躍する、名張市梅が丘出身の和田孝也さん(37)=写真(提供)。8月には宇陀市榛原萩原の「やまと座」で開かれる地元公演が控えている。

大衆演劇との出会い

 幼少時から野球少年で、進学した大阪産業大では内野手として全国大会にも出場した。卒業後は就職したが、「やってみたい」と思っていた俳優を志し、退職して上京。芸能事務所に所属し、映画やドラマ、舞台などに出演してきた。

 29歳の時、俳優仲間だった劇団座長の息子に誘われ、初めて大衆演劇を経験した。そこでは、毎日舞台に立ち、好きな芝居ができるという充実感があった。演目も時代劇や現代劇と、日ごとに違う。決まった台本はなく、稽古場で生まれたせりふを復唱する「口立て」で演じる。舞踊も日本舞踊、ヒップホップなど毎回変わる。あうんの呼吸で臨機応変に展開していく舞台に魅了され、「ここで演じたい」と決意した。

 野球で鍛えた体格と高身長は舞台映えし、全国各地にファンが増えた。新型コロナウイルスの影響で長期の休業を余儀なくされたが、「久しぶりに舞台を踏んだ時は素直にうれしかった」そうで、現在は西日本を中心に公演に回っている。「演目も変わるし、老若男女問わず、毎日楽しんでもらえるのが大衆演劇の良いところ」と話した。

 榛原公演は8月1日から30日まで。正午からの昼の部と、午後6時からの夜の部があり、いずれも約3時間。入場料は前売り1500円(当日一般200円増、70歳以上100円増)、小学生以下は1000円。

 公演の問い合わせは、やまと座(0745・82・1111)まで。

2020年7月25日付776号2面から