大手タイヤメーカー、ブリヂストンのグループ会社、ブリヂストンケミテック(名張市西原町)は5月27日、自社生産したウレタンマスク1万枚を市に寄贈した。各市民センターや放課後児童クラブなどに配布される。【ウレタンマスクを寄贈したブリヂストンケミテックの広石社長(右)=名張市役所で】

 新型コロナウイルス感染拡大による国内のマスク需要の高まりを受け、同グループは4月から自社生産を模索。過去に業務用マスクを製造していたノウハウを活用し、車のシート素材などを生産する同市の工場で材料のウレタンを製造、伊賀市予野と横浜市のグループ会社の工場で加工した。

 今回の寄贈は、同グループが生産拠点を持つ地域の自治体に計30万枚提供するうちの一部。寄贈式で同社の広石勝善社長は「社内向けに作り始めたものだが、地域のニーズを優先し提供することにした。飛沫拡散防止に役立てて頂けたら」と話し、亀井利克市長は「何よりのものを頂戴した。足りていない施設がたくさんあり、ありがたい」と感謝を述べた。

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