伊賀市印代の稲森宣裕さん(39)が同市羽根で営む農場で、飼料ロールの表面に友人家族らと一緒にペンキやスプレーで絵を描いた。新型コロナウイルス感染拡大の中でも「負けずに頑張ろう」との思いを込めただるまや、「脱コロナ」「協力」などの文字が田園地帯をにぎやかに飾っている。【飼料ロールに描かれた絵】

 福島県の肉牛肥育農家が飼料ロールにイラストやメッセージを入れ、全国の畜産農家らに呼び掛けていることを新聞で知り、4月25日に子どもを含む10人ほどで作業に取り掛かった。直径・高さ約90センチのロールは白いビニールでくるまれ、格好のキャンバスとなった。

 伊賀牛の肥育と伊賀米の生産に携わり、ロールに牛の絵や「伊賀牛」「伊賀米」の文字を入れた稲森さんは「早く事態が終息してほしいと願う。絵を見てくれた人が少しでも元気になってくれたら」と笑顔で話した。

作業風景(提供写真)

2020年5月16日付YOU771号2面から

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