名張市消防本部は、保健所からの依頼で新型コロナウイルス感染症患者を移送する場合に備え、3月から独自に対策を施した救急車を用意している。【車内がビニールで覆われた予備救急車=名張市鴻之台1で】

 名張消防署で通常使用している2台とは別に予備として維持している車両を充てた。患者室内部をビニールシートで覆い、運転席や助手席と隔離。移送で使用するごとにビニールを交換し、車内を消毒する。同本部によると5月7日現在、使用する事例は起きていないという。

 119番通報を受ける通信指令室では、感染拡大を防ぐため1月から通報者に発熱や呼吸器症状の有無などを確認している。感染の疑いがあると判断した場合は救急隊員が防護服などを着用し、出動することも想定しているという。

 同消防署の川口賀典救急室長は「感染者の移送と一般の救急出動時の車両の区別は、市民の安心のため重要。救命救急体制を守るため、適切に運用していきたい」と話した。