名張市青蓮寺の青蓮寺湖観光村のブドウ畑で5月14日、収穫時期が比較的早いデラウェアが愛らしい花を咲かせた。ブドウの花は花弁がなく、めしべと白いひげのようなおしべのみ。自家受粉してやがて根元が膨らみ、果実になる。【咲いたブドウの花=名張市青蓮寺で】

「ジベレリン水溶液」に房を浸す作業=同

 「福田ぶどう園」を営む福田力也さん(42)によると、この日咲いていた場所は園内で最も成長が早く、観光向けのブドウ狩りが始まる7月20日ごろに収穫時期を迎えるという。

 別の畑では、デラウェアを種なしブドウにするため開花前に全ての房を植物ホルモン剤「ジベレリン水溶液」に浸す作業がたけなわだった。5月から6月にかけて、ブドウ農家は1年で最も忙しい時期を迎えるという。

 同園は6つのブドウ畑計約1万平方メートルでデラウェアの他、巨峰やマスカットベリーAなど38品種を栽培。福田さんは「しっかりと芽が出て、順調に育っている。例年通りおいしいブドウを実らせたい」と話していた。

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