名張市桔梗が丘4番町の「みすず美容室」では、手作りの紙マスクを無償で提供し、利用客に喜ばれている。【店頭で手作り紙マスクを手にする宮本さん=名張市桔梗が丘4で】

 施術中、「マスクしていい?」と聞かれることが増えたのが2月中旬。「店頭で渡すマスクがあればいい」と思ったが、既に品薄状態だった。

 インターネットや新聞で紹介されている作り方をスタッフらで試したところ、紙を幅約1・5センチのプリーツ状に折り、両端に輪ゴムを当てて留める方法が、簡単で使い勝手が良かった。

 材料は、店で使用している美容用品を使い、紙も2枚では薄かったため3枚重ね、ゴムの位置も工夫しながら大中小の3サイズを完成。希望者には施術中に付けてもらっている。帰りの際には、桜柄の袋に入った3枚のマスクと作り方の“レシピ”を渡している。

 「心配を少しでも解消したかった」と、同美容室を経営する宮本妙子さん。「手作りマスクがきっかけで会話も弾み、家族と一緒に作ってもらい、明るい気持ちになってもらえたらうれしい。暗くならず、皆で乗り切っていきたい」と笑顔を見せた。5月末まで、同店を利用した人に手作りマスクを無償提供する予定。

2020年3月28日付 768号 2、3面から

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