宇陀市榛原天満台東3の陶芸家、今泉のり子さん(70)が自宅で主宰する陶芸教室「泉工房」が4月2(木)から5日(日)まで、名張市瀬古口のハートアイランド2階ギャラリー空で「20周年陶芸教室展」を開く。30代から70代の32人の生徒が明かり取りやオブジェ、花器など、さまざまな技法を駆使した約300点を出品する。

花器やオブジェ300点

 一般的な陶芸教室が電気釜による輻射熱で焼く「酸化焼成」が多いのに対して、同工房では灯油窯の強力な火炎で約15時間焼き上げる「還元焼成」を採用。火の強弱によって作品に深い味わいが出るといい、信楽などの10種類の粘土と30種類の釉薬が自由に選べるのも同教室の特徴だ。

 今泉さんは「一人ひとりの個性を尊重し、日常を離れてゆったりと作品を仕上げて頂きます」と話す。ここ2年間、「鬼」をモチーフに多くの花器やオブジェを作っている松田令子さん(61)は、「鬼の表情は豊かで可愛い。熱中すると時間を忘れストレス解消になります」とニッコリ。

 教室展は入場無料。時間は午前10時から午後5時(最終日は同3時)まで。各日、先着40人に陶器の小物をプレゼントする。出展された花器には生徒が持ち寄った春の花を生け、会場に彩りを添える。

 同工房では4月16(木)から23日(木)まで「陶オブジェのある庭」と題したオープンガーデンを催す。各日正午から午後6時まで。

 問い合わせは今泉さん(0745・82・6107)まで。

2020年3月14日付 767号 20面から

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