新型コロナウイルスの感染拡大で名張市の小学校の臨時休校が続くなか、同市内の飲食店「29BARS(ニクバルエス)」(栄町)と「賛急屋」(平尾)が3月24日、放課後児童クラブにカレーライスを無償で届ける活動を始めた。春休み期間中も実施する予定で、今月は希望があった9校区のクラブに27日までの4日間で420食を提供する。【支援員からカレーライスを盛られる児童を見守る市橋さん(左から2人目)と雅美さん(同1人目)ら=名張市下比奈知で】

 ニクバルエスを経営する市橋秀平さん(30)は、政府によるイベント自粛要請などで2月末から宴会のキャンセルが相次ぐなか、「なかなか状況が変わらないのなら、地域のために今できることをしよう」と方法を模索。休校を受けて午前中から開所している児童クラブでは、保護者が子どもの昼食を用意しなければならないことを知り、「少しでも負担軽減になれば」と賛急屋を経営する母の雅美さん(55)に提案。市こども家庭室とも交渉し、同意を得た。

 活動費用は、500円から3000円の飲食券を両店の客に販売し、その収益を充てている。米は取引先の西山農園(伊賀市朝屋)の経営者、西山美智子さんが伊賀米60キロを寄付した。

 この日は2校区に届け、比奈知小の1年から5年までの23人が利用する同市下比奈知の児童クラブ「ともがき」では、カレーを皿に盛られた児童が満面の笑みを見せ、食べ終わると「おいしかった。また食べたい」と元気に感謝の言葉を述べていた。

 市橋さんは「喜んでもらえてよかった。4月も希望を募って実施したい」と笑顔。児童クラブの支援員、西野道子さん(69)は「保護者からは『本当に助かる』という声がたくさん寄せられた。ありがたい」と話していた。