電話を使って現金をだまし取る特殊詐欺の被害を未然に防ぐため、県警は家庭の固定電話に取り付ける「自動通話録音警告機」の利用を勧めている。【自動通話録音警告機を手にする名張署員=名張市蔵持町芝出で】

 後付け式の一般的な警告機は固定電話にコードをつなぐだけで作動し、工事は不要。着信時には「振り込め詐欺などの犯罪被害防止のため、会話内容が録音されます」などのアナウンスが流れる。発信者が振り込め詐欺などの犯罪を画策していた場合は録音されることを嫌うため、抑止効果があるとされる。アナウンス中に発信者が電話を切った「撃退数」が記録できるものもある。

 県警によると、利用者アンケートの結果では、約90%が設置後に不審な電話がなくなったという。名張署の景井薫生活安全課長は「犯人としゃべらないことが、被害に遭わない一番の方法。簡単に設置できるので試してほしい」と話す。

 自宅に取り付けた伊賀市西条の男性(68)は「本当に変な電話がかかって来なくなり驚いた。電話に出る時に警告機が目に入るので、自分への注意喚起にもなる」と話していた。

 両署によると、2019年の管内の特殊詐欺被害件数は伊賀署が1件、名張署が4件。被害総額は両署管内合計で640万円にのぼった。今年は3月3日に伊賀署管内で、約200万円の被害が1件発生した。

警察で無料貸与

 各警察署では、半年間の期限付きで警告機を無料貸し出している。3月7日現在、伊賀署では全台貸し出し済みだが、名張署では7台の在庫があるという。

 問い合わせは伊賀警(0595・21・0110)、名張署(0595・62・0110)の各生活安全係まで。

2020年3月14日付 767号 10面から