芸大生のころからアートにのめり込み、教職の傍ら創作活動を続けてきた、伊賀市ゆめが丘の高校教諭、堂本清文さん(60)による作品展「堂本清文展 サイケデリックアート」が、3月1日から8日まで、同市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 岐阜県恵那市出身で、名古屋芸術大を卒業後、中学教員を経て上野工業高(当時)に着任。統合し伊賀白鳳高となり、定年を迎える今年度まで約35年間、デザイン・インテリア実習や工業基礎などの教科を担当してきた。授業やクラブ活動などを通じ、「自身の内面と向き合い、自分を信じて生きる」ことの大切さ、「仲間とともに行動すれば社会を良い方向に変えていける」ことなどを伝えてきたという。

 個人としては年に数回、県内外でグループ展や個展などで作品を披露。さまざまな色の紙にしわを作ってエアブラシで絵の具を吹き付け、コラージュした現代アートは、自分と向き合い、内面を表出させた作風が特徴的だ。昨秋には、42人の作家らとともに開催したアートイベント「伊賀市文化会館まるごと美術館 ARTでつくる伊賀の未来展」の実行委員長も務めた。

 今回の作品展は、退職前の記念という位置付けでもあり、大小30点前後を展示予定。「60歳という節目の年。今までの手法を採り入れながら、新しい方向を探るような作品展にできたら」と期待を込めて話した。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

2020年2月22日付 766号 23面から

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