「お水取り」で知られる、奈良の東大寺二月堂の修二会で使うたいまつの調製行事が2月11日、名張市赤目町一ノ井の極楽寺であった。地元住民や高校生ら約100人が近くの山から切り出したヒノキを加工した。【切り出したヒノキをなたで割る講員ら=名張市赤目町一ノ井で】 〈YouTubeで動画を見る〉

切り出したヒノキを運ぶ高校生ら=同

 この日は朝から、同寺から南に約1キロ離れた通称「松明山」で、高さ約40メートル、直径約50センチのヒノキを伐採。長さ約80センチに切り分け、毎年参加している名張高サッカー部員らがふもとまで運んだ。同寺で法要後、なたで木の皮をはぎ、長さ約36センチ、幅約9センチのくさび形のたいまつにそろえた。

 参加した同高サッカー部1年生12人のうちの1人、黒川青波君(16)は「水分が多いためか、木は見た目よりずっしりと重かった。初めて参加し、勉強になった」と話した。行事を担う伊賀一井松明講の杉本陛講長(69)は「770年以上続く歴史を途絶えさせるわけにはいかない。講員も高齢になっており、若い人に協力頂き心強い」と感謝していた。

 3月12日の「松明調進」では、長さ約2メートルの青竹にたいまつ4束を前後に2つずつくくり付けて「一荷」とし、計5荷を約32キロ離れた奈良市の東大寺まで、徒歩と車で運ぶ。