伊賀市柘植町の柘植歴史民俗資料館で活動してきた市民グループ「ランプの会」が、県内最初の鉄道駅、JR柘植駅の開業130年を記念した企画展「東柘植のすてんしょ(ステーション)回顧展」を最後に解散する。3月29日まで。入場無料。

 グループ名は「地元の良さを探して発信し、愛郷心を育む小さな光の役割に」という思いから名付けられた。メンバーは当初の13人から現在は4人。企画展の開催は発足から約20年間で100回を超えるが、3月末で資料館が廃止されるのを機に活動の終了を決めた。

 企画展は「金が無いなら知恵を出せ」と、各家で眠る「お宝もの」を借りるなどし運営。最後の企画展では明治期の時刻表や列車の行き先案内板など約50点を飾っている。

 代表の梅田徹さん(91)=写真=は「寂しいけど仕方ない。こんな楽しいことはなかった。柘植の良さを若干でもPRできたと思う。最後だから、一人でも多くの人に来てもらえたら。感謝を伝えたい」と話した。月曜休館。

 問い合わせは同館(0595・45・1900)へ。

2020年1月25日付 764号 23面から

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