消防団活動で始めたバルーンアートが、なくてはならないライフワークに―。伊賀市緑ケ丘南町の近藤峰子さん(58)は、今年の成人式のために、2日がかりで縦横2・5メートルほどのバルーンアーチを仕上げ、会場入口に設置して新成人たちに喜ばれた。愛情を込めた作品の数々が生活の中にあふれている。【会場入り口のアーチを背に新成人を見守る近藤さん=伊賀市上野丸之内で】

 名古屋市出身で、結婚を機に伊賀へ。3人の子どもたちも巣立ち、夫婦2人の生活となった2013年、発足直後の伊賀市消防団女性部(現・女性分団)に職場の同僚が入ったことを知り、「かっこいい」と思い入団。会社勤めの傍ら、防火啓発や救命講習などの活動に携わってきた。

注目集めるもの

 16年春に参加した市内での親子向けイベントで、バルーンアートのコーナーに大勢の子どもが列を作っているのを見て、「これほど注目を集められるのか」と興味を持ち、自己流で作り始めた。動画サイト「YouTube」を参考に、花やアニメのキャラクター、伊賀らしい忍者の姿など、「前より上手に作ろう」という向上心で出来栄えに磨きをかけていった。

近藤さん作のアーチの前で記念撮影をする新成人たち=同

 何より自分が作ってみたいものを作るのが第一だが、消防団の啓発イベントや、知人のリクエストに応えて作品を仕上げ、周りの人たちに手ほどきもする。縁あって依頼され、「チャンスがあるなら」と大作にチャレンジしたハイトピア伊賀(同市上野丸之内)での成人式のアーチの前で、写真を撮る新成人たちを目にし、「無事に完成できて良かった。ホッとした」と感想をもらした。

 「消防団でもイベントでも、バルーンが人を集めることに役立っていてうれしい。話のきっかけにもなるので、これからも気になったものを作っていけたら」と意欲的だ。

2020年1月25日付 764号 3面から