伊賀市坂下の酒解神社で、竹筒と竹まりを使った照明で境内を幻想的に照らす催しが12月31日から1月3日まで開かれる。同市川東の竹あかり作家、川渕皓平さん(34)と地域の活性化に取り組む同市川北の会社「七転八倒」が企画した。点灯は日没から午後11時(初日は1日午前3時)まで。荒天中止。【試験点灯した竹あかりに照らされる酒解神社=伊賀市坂下で】

水の流れを表す作品を眺める川渕さん=同

 竹あかりは、二の鳥居前に架かる橋から先の境内一帯と拝殿に配置。無数の穴をあけた2・8メートルから0・3メートルの竹筒約80本の内部に仕込んだLEDライトで、水の流れや麻の葉などの日本の伝統的な文様を浮かび上がらせる。

 川渕さんは奈良県橿原市出身で、21歳から竹あかり作品を手掛け、2年前に伊賀市に転居。これまで伊勢志摩サミットや伊賀上野城の「お城のまわり」など、各地のイベントで演出を手掛けてきた。今回は今年夏から地元住民の紹介で交流を始めた同社との共同企画で、同社の活動地域に近い同神社で開催を決めた。

 12月30日には川渕さんや同社スタッフ、地元住民ら8人が設置作業にあたった。川渕さんは「正月に神社を飾るのは初の試みで、おめでたい華やかな雰囲気を意識した。柔らかい光の中、心温かく新年を迎えて頂けたら」と話した。同神社総代長の福持哲也さん(78)は「若い人たちがとても良いことを考えてくれた。お参りに来る人の驚く顔が楽しみ」と期待を込めた。

 問い合わせは同社の大地さん(090・7850・0921)まで。

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