来春の「第92回選抜高校野球大会」の「21世紀枠」候補9校が12月13日発表され、東海地区からは、今秋の三重県大会を制した近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘7)が選ばれた。全国9地区から推薦された候補校の中から、来年1月24日に3校が選出される。【重阪監督(右から2人目)から候補校決定の報告を受ける近大高専の部員たち=名張市春日丘7で】

 21世紀枠は、さまざまな困難を克服してきた学校や、地域貢献を通じて他の模範となっている学校を対象に選ばれるもので、東海地区では同校の他、秋季大会で静岡県8強の浜松西、愛知県16強の東浦、岐阜県4強の大垣西が各県の高校野球連盟から推薦を受けていた。

 この日午後3時すぎ、村田圭治校長、上田透部長ら学校関係者は日本高野連ホームページで候補校決定を知り、60人の野球部員には練習前の同40分ごろ、重阪俊英監督から伝えられた。主将の田島大輔君(2年)は「正直うれしく思う。冬の練習では打撃の強化などでチームをしっかり作り、伊賀地区の学校や全国の高専の思いも含め、3校に選ばれるようにしたい」と喜びを話した。

 部員たちに「秋(の東海大会で)負けた悔しさを忘れず、足元をしっかり見つめ、基本に忠実に、大いに希望を持って練習に励んでほしい」と伝えた重阪監督は「大変うれしく思う。(2回戦敗退だった)東海大会後は、反省するところに目を向けて練習に取り組めている。もう一段階あるが、高専初、伊賀地区初という責任を感じて頑張りたい」と話した。

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