世界保健機関(WHO)の西太平洋事務局(フィリピン・マニラ)は12月12、13日の両日、地域共生社会を目指す名張市の取り組みを視察した。【市役所を訪れた視察団のメンバーら=名張市鴻之台1で】

 訪問者は社会的決定要因担当課長のキラ・フォーチュンさん、高齢化担当課長の岡安裕正さんら4人。加盟する西太平洋地域約30の国と地域を支援している同事務局は、高齢化に対応する5か年計画の策定で日本の先進的な取り組みを学ぼうと、宮城県石巻市を視察後、名張市に到着した。

 市役所では亀井利克市長が、市内15の地域づくり組織、生活支援や配食のボランティア活動、憩いの場を作るサロン事業などについて解説。隣接する市防災センター内の「まちの保健室」では、相談拠点としての役割や地域住民を見守るネットワーク、信頼関係の構築などについて担当職員が説明した。市民センターや福祉事業所なども訪れ、介護予防の体操なども視察した。

 フォーチュンさんは「多くの機能をここまで構築できているところは他にない。同僚や加盟国政府に紹介したい」、岡安さんは「コミュニティを自分たちで盛り上げようとする意識の強さが印象的」と感想を話した。