現代美術家として名古屋を拠点に活動する、名張市夏見出身の高北幸矢(本名・幸保)さん(69)のインスタレーション展「落花、沖つ藻。」が、同市新田の堤側庵ギャラリーで12月8日(日)から15日(日)まで開かれる。【ツバキの造形に囲まれ作品を紹介する高北さん=名張市】

 三重大学教育学部で美術を専攻した後、デザイナーとして活動する傍ら、名古屋造形大学に教授や学長として40年以上勤めた。退職後は本格的に美術に力を注ぎ、名古屋や東京、アメリカ、スペインなどで個展を60回以上開いたが、古里・名張での個展は今回が初となる。

 個展では版画や板絵など約50点が並ぶなか、メインとなるのは、ツバキの落花を空間全体で表現する作品「落花、沖つ藻。」。木の板を一つひとつ手作業で削って作るツバキの造形1千輪が展示スペースにちりばめられる。時間は午前11時から午後6時まで。入場無料。

 高北さんは「それぞれの解釈で、作品から何かを感じてもらえれば」と来場を呼び掛けた。

 問い合わせは堤側庵(0595・65・3002)まで。

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