全学年が米作りを体験学習する名張市夏見の箕曲小学校(全校児童94人、本多恵美子校長)で11月8日、恒例の餅つき大会があった。児童や保護者、地域のボランティアら約150人が参加し、秋に収穫したもち米を昔ながらのきねと石臼を使った方法でついて味わった。【千本ぎねで餅をつく児童ら=名張市夏見で】

 同校の米作りは約40年続いているとされ、現在は「箕曲地域づくり委員会」の酒米サポーターの支援を受け、学校近くにある約500平方メートルの水田を地域住民から借りて栽培している。5月の田植え、9月の稲刈り、11月の餅つきには全学年が参加。5年生は一年を通して稲作について学習を深める。

 この日は5年生17人がプロジェクターを使い、学んだ内容をクイズ交じりで発表。サポーターが水の管理や害虫対策をしてくれていたことなどもまとめ、紹介した。

 その後、4年生以下は細長く軽い千本ぎね、5年以上は大人たちに見守られながら重いきねを振り下ろし、餅をついた。6年の福田蒼空君(12)は「田植えの時、泥に足を取られながら頑張ったことがいい思い出。地域の方に感謝しながら味わいたい」と話した。

優れた実績 PTAが文科大臣表彰

 米作りに代表される、保護者や地域と協力する同校の活動事例が優れた実績を上げていると評価され、このほど同校PTAが文部科学大臣表彰に選ばれた。今年は全国から129団体が選出されたが、県内では同校が唯一。

 この日、餅つきに参加した同委員会の男山倫夫会長(70)は「地域と学校の協力関係が良い形で続いている。将来にもつなげたい」、PTAの森川豊文会長は(42)は「地域ぐるみで子どもを育てる理想の姿が、ここにあるのでは」と話した。