「目を閉じても 壺阪寺の 紅葉かな」。名張市さつき台2番町の渕脇逸郎さん(80)がこのほど、「俳句と社寺散歩『趣味と運動を楽しむ』」を東京の出版社「22世紀アート」から電子書籍として出版した。【電子書籍を読み返す渕脇さん】

傘寿の節目に

 会社員だった1995年、西国三十三所を中心に関西の社寺を歩き、1つの寺で1句以上を詠んだ吟行の記録を、書籍「休日を楽しむ 西国遍路と俳句」として出版。今回の電子書籍には、随筆と近詠の俳句を加えて再編集し、アマゾンのキンドル電子書籍ストアで480円(税込)で販売を始めた。

 今春に傘寿を迎え、「元号も令和になった節目の年に何かしておきたい」と思っていたところ、書籍を知った出版社から電子出版の誘いを受けた。ただ、「休日を楽しむことが当たり前の現在では、以前のタイトルは似つかわしくない」と、今のタイトルに変更したという。

 「劣化する紙本に比べ、廃棄物を減らし、いつも新しい感覚で手軽に携帯できる利便性が、電子書籍の良いところ」と渕脇さん。「厳選した俳句だけの句集も出してみたい」と更に夢は広がる。

2019年10月26日付 758号3面から