名張市箕曲中村の辻ヒロ子さん(78)方で、駐車場のコンクリートのわずかな隙間から生えてきた季節外れのスイカが実を付けている。道行く人も“ド根性スイカ”だと驚いている。

 8月20日過ぎ、1センチほどの隙間から生え出しているのを発見。1か月足らずの間、あれよあれよと成長したつるの先には、小さなスイカが実っていた。

 最初の実は、連日の日照りで焦げ付いてしまったというが、わらや板を敷くなど、しっかりガード。今ではつるが2メートルほどにも成長し、直径約20センチと約5センチの実が2個、実っている。

 無料通話アプリを使って、隣人や孫たちに写真を送ったところ、「こんな世の中に希望だ」「元気が出た」などの反応が返信されてきたという。

 辻さんは「以前、友人にもらった小玉スイカを駐車場で食べたので、その子孫かも」と話す。もう少し育てて、隣人たちと一緒に食べてみるといい、その時を楽しみにしている。

2019年9月28日付 756号5面から

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