奈良県大和郡山市内のレジャープールで一緒に遊泳していた40代の引率男性が溺れて沈んでいるのを発見し、人命救助に貢献した伊賀市立大山田小5年の上田龍平君(11)と3年の板倉初佳さん(9)が9月5日、現地の消防から贈られた感謝状を手に地元の伊賀市役所を訪問し、報告した。【現地の消防から贈られた感謝状を手にする上田君(左)と板倉さん=伊賀市役所で】

 3人は子どもや引率の大人ら計約50人とともに天理市内で開かれていた夏休み行事に参加。7月30日は大和郡山市の「まほろば健康パークファミリープール」にも訪れていた。

 上田君と板倉さんによると、救急事案が起きたのは子ども6、7人と引率の男性が鬼ごっこをしている時で、上田君が深さ約1メートルのプール底にうつぶせの状態で沈んでいる男性に気付いた。大声で周囲に助けを求めるとともに、板倉さんと協力して男性の顔が水面に出るよう呼吸管理をし、駆け付けた監視員が119番通報した。

 男性は病院に救急搬送されたが、2人のとっさの判断で命を取り留めた。上田君は男性と再び会った際、「本当にありがとう」と礼を言われたそうだ。

 感謝状の贈呈式は8月31日に大和郡山消防署であり、奈良県広域消防組合が2人の迅速的確な初動対応などを称えた。2人とも助かって良かったと話し、上田君は「(男性の)唇が青紫色で反応もなく怖かった。(感謝状は)そんなにすごいことだと思っていなかったので、うれしい気持ちとびっくりしたのと半分半分」、板倉さんは「普通にしたことが、こんな大事になるなんて」と振り返った。