伊賀市上野徳居町の広禅寺に、色とりどりの短冊をつけた約1千個の風鈴が飾られている。風がそよぐたび、涼しげな音で参拝者を楽しませている。【回廊の風鈴を見上げる参拝者=伊賀市上野徳居町で】

 昨年から始まった本堂の改築工事に合わせ、訪れる人を増やそうと、世話人の協力で始めた。境内の約25メートルの回廊に花火や金魚の絵が描かれたガラス製の風鈴がつり下げられている。

 同寺によると、風鈴は厄除けの効果もあるという。短冊の中には、参拝者の願いごとや俳句が書かれたものもある。

 檀家総代長の東俊一さん(85)は「1千個の風鈴が並ぶ光景は珍しい。風鈴をきっかけに足を運んでもらえたら」と話した。家族で参拝に訪れた同市上野西大手町の池村実莉ちゃん(4)は「風が来ると奇麗な音がする」とほほ笑んだ。9月末まで飾る予定。

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