シンポジウム「第10回名張で学ぶがん医療」を開くため、患者や医療関係者らでつくる同実行委員会(委員長・東明彦名賀医師会長)メンバーらが募金を呼び掛けている。【実行委メンバーと協力を呼び掛ける広野さん(左)=名張市役所で】

 シンポジウムは11月28日午後2時からで、会場は名張市松崎町のadsホール。国立がんセンター名誉総長で医師の垣添忠生さんによる講演「病老介護から病病老老介護の時代へ」や、治療のあり方や介護などについて意見を交わすパネルディスカッションなどを予定している。

 企画者の広野光子さん(78)はサンケイリビング新聞社の元編集次長で、現在は市がん・難病相談専任相談員。1992年に乳がん、93年に卵巣がんを患い、全摘手術を経験。95年にはがん・難病患者らの全国組織「金つなぎの会」を設立した他、闘病をつづった著書も出版している。

 09年から毎年、「名張で学ぶがん医療」と題して医師や専門家らを招いて約80人規模の講演会を開いてきたが、10回記念となる今年は、聴衆700人の大規模なシンポジウム開催を目指して動き出した。必要な経費は50万円で、広野さんは「がん治療の最新情報を提供できる場になるはず。募金を通じ、多くの方の力を借りて開催を実現したい」と協力を求めている。

 募金箱は名張市役所や名賀医師会所属の医療機関10か所に設置している。

 問い合わせは実行委事務局の広野さん(090・5614・0679)へ。

2019年8月10日付753号23面から

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