江戸時代の剣豪・荒木又右衛門の流派「新陰流」の伝統を継ぎ、ゆかりの伊賀市で修練に励む古流武術の団体「碧燕会」。相手を動かし、自分は居ながらにして勝つという「活人剣」を習得しようと、30代から60代の男女計11人が参加している。【横田師範(後列左から3人目)と会員の皆さん】

 新陰流兵法は「心技において構えを無くし、攻めと守りが一体となる無形」を極意とする。同団体では、細く切った竹を束ね、相手に当たってもけがをしない特製の竹刀を使い、組み合って基本の型を練習している。毎週土曜の夕方に約2時間、伊賀市小田町の上野武道館で、師範の横田正和さん(45)(同島ヶ原)が指導している。

 4月に京都で開かれた古流武術の大会「全国武徳祭」では、剣術修行に対する姿勢が評価され、特別賞に輝いた。横田さんは「練習は型稽古が主体。稽古を通じて新陰流の術理や体さばきが習得できるので、気軽に体験してみて」と呼び掛けている。

 夫婦で参加している名張市梅が丘の杉村恵子さん(45)は「武道をたしなんでいる人は、人に対する気配りがしっかりできている気がする。稽古を通じ、相手の動きを見ることで意識を高められていると思うし、自分もそうなりたい」と語った。

2019年7月27日付752号4面から