名張市は視覚障害のある人に音で建物入口の場所を知らせる「盲導鈴」を市役所(鴻之台1)、市立病院(百合が丘西1)、市総合福祉センターふれあい(丸之内)の3施設に設置する。ふれあいで8月9日、工事があった。【名張市総合福祉センターふれあいの正面玄関に設置された盲導鈴=名張市丸之内】

 「ピーン、ポーン」と電子チャイムが繰り返し流れる装置で、市の施設に設置するのは初めて。10日から運用を始めるふれあいでは、視覚障害のある人の卓球・サウンドテーブルテニスの団体が週2回活動するなど定期的に利用があり、以前から求める声があった。

 市障害福祉室によると、市内で身体障害者手帳を交付している視覚障害者は、今年3月31日現在で176人。費用の財源として、2016年12月に同市出身で大阪府に住む男性が市の障害福祉充実のために寄付した500万円のうち、約50万円を充てた。これまでにも遠隔手話通訳用のタブレット端末や磁気式筆談器の導入に活用している。

 市に設置を要望した市視覚障害者協会の山森克彦会長(64)は「他市や民間の施設では設置が進んでおり、音があると入口の場所が分かりやすくなる。名張がさまざまな人にとって、不自由のない街になっていけば」と話した。市役所と市立病院は13日から運用を始める。