伊賀市平田の植木神社(渡邉智之宮司)で7月27、28日の両日、3基のだんじり(山車)などが練る、県無形民俗文化財の伝統行事「祇園祭」がある。祭りを盛り上げるのが、地元の若手たちが左右に傾けたり、回したりしながら巡行する2基の「廻り」だ。【廻り神輿の練習をする甲野地区の担ぎ手たち=伊賀市甲野の鳥坂神社で】

 みこしの重さは約240キロで、右前方を担ぐ「くね長」が合図をすると、左、右、左の順でみこしを傾け、「オオオオオー」と勇壮な掛け声で反時計回りに旋回する。地元住民によると、勇猛な神と伝わる「スサノオノミコト」をまつっていることから、力強い回し方をするようになったという。

 廻り神輿の1基は同神社周辺の8地区の持ち回りで、今年は甲野地区が担当。平田地区が担ぐもう一基は、荒天で祭が中止になった昨年の当番・鳳凰寺地区が改めて担当することになった。甲野では6月下旬に安全祈願と初練習があり、20代から40代の担ぎ手約20人が、木うすや砂袋を載せて組み上げた重さ約250キロの練習用みこしを担いで感覚を確かめた。

 神輿頭を務める中正吾さん(36)は「皆が忙しい中でも集まってくれている。今年は甲野で精いっぱいみこしを担ぎたい」と話していた。

 27日は午後7時半から宵宮祭、28日は午前3時半から遷幸祭、午後3時から還幸祭がある。宵宮祭と還幸祭では、子どもがたたく太鼓を先頭に、手作りの花飾り(祇園花)、廻り神輿、子どもたちが笛やで祭りばやしを奏でるだんじりが、旧伊賀街道筋を練る。

2019年7月27日付752号17面から