インターネットの動画投稿サイト・ユーチューブを活用し、「浄土宗法然上人伊賀霊場会」の僧侶たちが地元にある寺院の紹介を始めた。若者や地元を離れている人、観光客らに寺の歴史や見どころ、周辺の景色を見て知ってもらうのが狙いで、親しみやすさが伝わるよう僧侶が自ら出演し、撮影や編集、軽快な背景音楽の選曲もこなしている。【公開した動画の説明をする豊岡副住職(左)ら=伊賀市役所で】

 サイト名は「法然上人伊賀霊場チャンネル」で、動画は5月から公開。1本の時間は20分前後で、念仏寺(伊賀市上野寺町)の豊岡浩史副住職(48)と林昌寺(同市中柘植)の静永敬雄住職(54)、中庵寺(同西明寺)の西野龍弥住職(39)「和尚トリオ」の3人が軽快な背景音楽とともに袈裟(けさ)姿でリポートする様子が見られる。

 7月15日現在で登録した動画の数は、予告編を含め開化寺(同小田町)や心念寺(同上野西日南町)など9本。最終的には伊賀・名張両市にある50か所の動画公開を予定しているという。

 豊岡副住職は「無住の寺もあるが、スマホの画面を通してお参り頂いたり、実際に足を運んで頂いたり、いろんな方とご縁を結ぶきっかけになれば。地域の魅力発信にもつなげたい」と話した。

 関連のホームページでは、霊場の巡り方や近隣のエリアにある寺から寺への移動時間と距離が分かるモデルプランも掲載している。

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