伊賀鉄道は7月10日、公有民営2年目だった2018年度の乗客数が前年度比4・5%(6・4万人)減の134・9万人で、収支状況は6200万円の赤字を報告した。乗客は定期外、通勤定期、通学定期のいずれもがマイナスで、204万人の利用があった10年前から3分の2に減った。

 この日開かれた伊賀線活性化協議会の総会で、同鉄道の藤巻恵常務が説明した。乗客の区分別では定期外が6000人(1・5%)減の38・9万人、通勤定期が5000人(2%)減の24・3万人、通学定期が5・3万人(6・9%)減の71・7万人で、初めて140万の大台を割り込んだ。

 収支状況では、営業収益が1・3%(400万円)増の3億1300万円に対し、支出にあたる営業費用が3億7500万円で前年度より200万円増えた。営業収入に含まれる広告料や市から委託している車両のメンテナンスなど運輸雑収は1億700万円で9・8%(1000万円)のプラスだった。

 公有民営化に向け国土交通省に申請した鉄道事業再構築実施計画の目標数と前年度実数の比較では、乗客数が14万人、収支は約1600万円それぞれ足りなかった。同計画では公有民営8年目の2024年度に黒字化を達成するとしている。

 市交通政策課によると、鉄道運営で18年度の赤字分は昨年と同様、伊賀線の経営安定化などのために設置した基金から取り崩す。また、市は赤字補てん以外にも、保有する車両やレールなど施設維持の経費約2・5億円を18年度に支出している。