「子どもたちが成人して、一緒に大会に出るのが夢」。ともに器械体操に打ち込んできたからこそ出会えた、伊賀市上野田端町の理学療法士、東康博さん(38)、主婦の高麗子さん(34)夫妻は、教室に通い始めた2人の娘とともに、家族全員で器械体操を楽しんでいる。【練習器具がそろう自宅練習場でポーズを決める(左から)東さん、日夏ちゃん、葉月ちゃん、高麗子さん=伊賀市上野田端町で】

自宅に練習場 娘2人と

 小さいころから体を動かすのが好きだった東さんは、上野高校で体操を始め、大学時代も全日本学生選手権に出場。社会人となってからも私設の体操練習場に通うなど、競技を続けてきた。高麗子さんも大学時代に有志と体操サークルを立ち上げ、卒業後も東さん同様、休日に練習に励む日々だった。

自宅に設けた鉄棒で遊ぶ娘たちを見守る東さん夫妻=同

 そんな2人は、京都の大学の練習場で出会い、8年前に結婚。年を重ねても、家族が増えても体操を続けていきたいと、5年前、東さんの実家の敷地内に新居を建てた際、実家の竹材店の旧事務所を練習場に改装した。子ども用跳び箱をネットオークションで手に入れるなど、器具を少しずつそろえ、東さんの得意種目「あん馬」の台や手作りのつり輪、庭には子ども用の鉄棒まである。

 休日には、長女の日夏ちゃん(6)、次女の葉月ちゃん(4)とともに、近隣府県から愛好者が集まる滋賀県内の体育館へ出掛け、練習だけでなく体操に打ち込む仲間たちと家族ぐるみで交流している。

 東さんの当面の目標は、毎年出場している秋の「全日本社会人体操競技選手権」での上位入賞で、高麗子さんは「40代になっても今の体操スキルを保っていたい」と語る。そんな2人にとって、日に日に上達する娘たちの頑張りと成長が何よりの励みになっている。

2019年6月22日付750号1面から