日本生涯還暦野球協会(本部・宇陀市)が主催する60歳以上による軟式野球大会「おじいちゃんの甲子園」。今秋開かれる第3回大会に向け、早くも“球爺”たちの熱い戦いが始まっている。【甲子園球場で開かれた第2回大会での選手宣誓の様子(提供写真)】

 2014年、宇陀市が高齢者の健康増進と生きがい作りのため「還暦野球のまち」を宣言。翌15年に同野球協会を設立し、全国に発信しようと大会への参加を呼び掛けたのが始まり。大会名は阪神甲子園球場を「野球の聖地」とし、そこを目指そうと命名した。

 17年11月には初の全国大会をほっともっとフィールド神戸(神戸市)で開催。予選を勝ち抜いた10府県の12チームが参加し、徳島県代表の国府球友クラブが初代のチャンピオンに輝いた。

 翌年は同球場と、念願の甲子園球場で開催。第1回を上回る478チームが参加した予選から、選抜大会を勝ち抜いた12府県の16チームが熱戦を繰り広げ、再び国府球友クラブが優勝した。

 大会ではけが予防のため塁間を2㍍短くし、試合も9人で守り11人で攻撃、7回、もしくは90分で打ち切るなど協会独自の規則を採用している。

 3回目となる今年は奈良や徳島県で既に地方大会がスタートしている。

 10月には、予選を勝ち抜いたチームから全国大会に出場する16チームを決める選抜大会が宇陀市内で開かれる。全国大会は11月26(火)から28日(木)までほっともっとフィールド神戸で。

 問い合わせは宇陀市商工観光課(0745・82・2457)へ。

2019年5月25日付748号6面から

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