県伊賀保健所が、誤食による食中毒への注意を呼び掛けている。いなべ市で今年3月、家庭菜園でニラと混在して生えていたスイセンを誤って食べた男性3人が吐くなどの症状を訴えた。【スイセンの葉(上)とニラの葉】

 県食品安全課によると、スイセンの誤食による食中毒は全国で年に数件発生しているが、県内では過去30年で今回の報告が初めて。有毒なアルカロイドなどが含まれているヒガンバナ科のスイセンと、ユリ科のニラは細長い葉の形が似ているため、新芽が出る毎年春から初夏にかけて誤食による患者が増加。重症例はまれだが、死に至ったケースも過去にあるという。

 同保健所は「食用と確実に判断できない植物を採ったり食べたり人にあげたりしないで」と呼び掛けている。

2019年5月25日付748号24面から

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