OLYMPUS DIGITAL CAMERA

地元出身のアマ噺家出演

 山あいの小さな集落に響く笑い声―。宇陀市室生西谷のカフェ「住みcafe528」で月に1回、木戸銭不要の落語会が開かれている。【3月に開かれた落語会の様子=宇陀市室生西谷で】

 演じるのは、アマチュア落語家の奈良家亮太(本名・山口久夫)さん(51)。同市榛原長峯出身で、高校、大学を通じて落語研究会に所属し、落語の面白さや奥深さに染まった。

 大学卒業後に故郷へ戻り、サラリーマン生活を送りながら“素人落語家”として活動。図書館や銭湯、老人会など各所のイベントに出演している。

 席亭は、2018年4月に大阪市から同所に移住してきた大工の松原綾美さん(40)。自宅の一部を利用したカフェの開店イベントとして、同年9月に落語会を開いたのが始まり。

庶民的なうまさ

 今年3月下旬には5回目となる落語会が開かれ、地区住民を中心に13人が来場。奈良市が舞台の「鹿政談」など、約1時間半にわたって古典落語が披露され、会場は和気あいあいとした笑いに包まれていた。

 来場した男性は「プロとは一味違う、庶民的なうまさが好き」、奈良家さんは「皆さんがしっかりと聞いて、たくさん笑ってくれるのでとても話しやすい」とニッコリ。

 松原さんは「西谷の皆さんの楽しみになるよう、続けていきたい。地区の活性化に少しでも役に立てればうれしい」と語った。

 次回の落語会は4月27日午前11時から開催予定。

 問い合わせは松原さん(080・2413・0630)まで。

2019年4月20日付746号3面から

- Advertisement -