日常の一瞬 新たな視点と魅せ方で

 「日本の風景・新しい視点・おしゃれな魅せ方」をコンセプトにシャッターを切り続ける、名張市東田原の永田和幸さん(24)。カメラマンとして腕を磨き、活動の域を広げ始めている。【カメラを手に写真の魅力を語る永田さん=名張市南町で】

 幼少のころから、旅先で写真を撮っていた父親の姿に憧れを抱いていた。中学、高校では、携帯電話のカメラ機能を使い、「アングルにこだわって」景色や料理などを撮影していたそうだ。

 大学進学後、はやり始めた写真共有アプリに、スマートフォンで撮影した写真の投稿を始めた。そんな時、共通の趣味で知り合った先輩が一眼レフデジタルカメラで撮っていた写真の出来栄えに衝撃を受けた。

 早速カメラを購入し、風景写真などの投稿を続けるうち、SNSで広がった仲間たちから「格好良い」「渋い」と評判を呼び始めた。

 2年前に大学を卒業し、自身の名前を音読みにした「WACOH」の名でカメラマンとして活動し始めると同時に、改めて基礎から勉強し、技術を磨いていった。その年の秋には、SNSを通じてニューヨークのデザイン事務所から仕事の依頼が舞い込み、今も月に十数枚、依頼された写真を提供している他、東京などに撮影に出掛けることもある。

影の中にある色味

 風景や動物、人の流れなど、日常の瞬間を切り取るのが得意で、暗めのトーンを好み、「影の中にある色味を表現したい」という。地元の仲間がアパレルブランドを立ち上げた際には撮影で協力したそうで、「これからもっと名張でもコラボしたい。自分だからこそ地元の力になれることがあるのでは」と夢を広げている。

 永田さんは写真をホームページ(https://www.wacoh-jp.com)に掲載している。

2019年4月6日付745号2、3面から

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