若い世代に、がんによる闘病や治療を経験した人たちから話を聞き、「命」と向き合ってもらおうと、がん患者の集い「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」は2月25日、名張市立南中学校(同市つつじが丘南1番町)で2年生約100人を対象に「いのちの授業」を開いた。【生徒たちに思いを伝える会員の女性たち=名張市つつじが丘南1で】

 同会ではこれまで、体験者の話を通じてがんの正体を知り、健康で明るい心身を養ってもらう目的で、大阪府内の中学校、高校で同様の教室を開いてきた。県内初開催となった今回は、広野光子代表(77)(同市富貴ヶ丘)を始め、市内や府内に住む会員女性7人と、大阪国際がんセンターの今岡真義名誉総長、市老人クラブ連合会婦人部長の渡邊昌子さんが出席した。

 最初に、乳がん、急性骨髄性白血病、家族性大腸がんを経験した3人が「今の自分と向き合えば、楽しい人生が送れる」「諦めず努力をして、仲間の中へ入っていくことが大事」「人生良いことばかりではないけれど、必ず乗り越えられると信じてほしい。人の苦しみを他人事と思わないで」と自身の経験を語った。

 後半は、生徒たちが10人前後のグループに分かれ、会員を交えて話し合い=写真2枚目、「若い自分たちには関係ないと思っていたけど、食事や生活習慣を見直したい」「家族や周りの人ががんになったとしても、笑顔で接していきたい」「治りにくいイメージがあったけど、『生きたい』という気持ちで立ち向かえると知れた」などの感想を発表した。

 自身も乳がんや卵巣がんなどと闘ってきた広野代表は「『立ち向かう患者は生き延びる』という言葉があるように、強い意志があったから皆ここまで生きてこられた。がんは早期発見・早期治療で治るようになってきた。ごはんを食べて運動もして、しっかりと毎日を過ごしてほしい」と生徒たちに呼び掛けた。