父とともにロードレースを始めた少年は今、世代トップクラスの選手を目指し、ひた走る。伊賀市出身で、自転車競技のため上野南中学校から鹿児島県立南大隅高校(南大隅町)に進学した、大河内将泰君(17)=写真。過去の戦績などが評価され、今月、日本自転車競技連盟(JCF)のロード部門のジュニア強化指定選手に選出された。昨年は全国大会での優勝もあり、今年はさらなる飛躍が期待される。

 2歳で初めて自転車に乗り、小学2年から本格的にロードレースを始め、父・泰蔵さん(47)と二人三脚で練習に励んできた。中学卒業までに各年代の大会で数々の優勝を重ね、注目される選手になった。

 各強豪校から誘いを受けるなか、自転車競技の強豪校として知られる南大隅高に進学。学校周囲に海や山があるため、コースバリエーションが豊富で、練習に適した環境が整っているという。現在2年生で、昨秋から自転車競技部のキャプテンに。実家から直線距離で600㌔以上離れて寮生活を送るなか、「選手として、自分の体は自分で管理する意識が根付いた」と話す。【昨年末に帰省し、地元で練習に励む大河内君=伊賀市で】

 今回、強化指定選手に選ばれたことで、海外レースへの出場機会が増える見込みだ。海外は国内よりも、コース取りのための駆け引きが激しく、ハードなレースになるそう。また、高校で出場するレースは個人競技である一方、強化指定選手として出場するレースはチーム戦となり、他国チームの選手の走りをマークするなど、「チームを勝たせる走り方」が必要になるという。

 当面の目標は、4月にウズベキスタンであるアジア選手権出場メンバーへの選出。「一戦一戦、世界の舞台で経験を積んでいきたい」と意気込む。

 数年後には、国際自転車競技連合(UCI)のワールドツアーチームに所属するロードレーサーになることが目標で、「ツール・ド・フランス」など、グランツールレースに出場するトップレベルの選手を目指す。

2019年1月26日付740号4面から