地震など大規模災害の発生時、行政や住民、協力団体などが適切に連携・対応することを目的とした伊賀市の総合防災訓練が11月4日、同市平田の大山田小学校をメイン会場に行われ、国、県、市、地元住民ら400人以上が参加した。【毛布を使い傷病者役を搬送する消防団員=伊賀市平田で(伊賀市消防団提供)】

 同日朝に内陸直下型地震が発生したという想定のもと、住民が同小体育館へ避難し、安否確認や避難所運営の訓練から始まった。続いて、消防団員や自衛隊員らが倒壊した家屋や土砂災害現場から傷病者を搬出し、毛布や担架を使って現場救護所まで搬送する手順を実践した。

 また、車の多重衝突事故を想定し、警察や消防、レッカー業者などがさまざまな資機材を使って迅速な救助訓練=写真2枚目=を行った他、現場救護所では消防職員や医師らが、傷病の程度や緊急性に応じたトリアージを、ガス会社のスタッフはガス漏れを想定した復旧訓練などにも取り組んでいた。

 防災講話で「事故や病気、犯罪と同じく、自然災害に対しても日頃から備えられることはある」と、適切な安否確認の方法やハザードマップの活用を訴えた三重大学の川口淳准教授(同市防災アドバイザー)は、集まった住民らに「今日、本当に災害が起きたと思って、必要な荷物を持ってきましたか?」と問い掛け、「今日の訓練を今後に生かしてほしい」と呼び掛けた。