いじめ防止を目的にした意見交流会が9月27日、伊賀市平田の大山田産業振興センターで開かれた。今年度から始まった取り組みで、同市内10中学校の計20人が真剣に意見を出し合った。【グループでテーマについて話し合う生徒たち=伊賀市平田で】

 参加した生徒は全員が生徒会役員で、3人の弁護士らがコーディネーターを務めた。進行を担当した三重弁護士会の伊藤正朗弁護士は「いじめる側、いじめられる側などいろんな角度から考えて」と積極的な意見を求めた。

 生徒たちはまず、県立桑名西高校演劇部による啓発劇のDVDを鑑賞。4つの班に分かれ▽校内で友だちを選んでしゃべったりすることは自由か。それは重要か。なぜ重要なのか▽いじめる人、いじめられる人、いじめを助長する人、傍観者のうち、誰がキーパーソンか。誰がどう行動すればいじめをなくせるか―などをテーマに話し合った後、「皆で話し合う時間をつくる」「駄目なことは駄目と言える仲間関係をつくる」など、いじめをなくすための行動宣言を発表した。

 三重県は今年4月に「県いじめ防止条例」を施行。意見交流会の開催は伊賀市が3か所目で、県教委ではこの取り組みなどを通じて生徒らがいじめ問題への理解を深め、防止に向けた行動が自らできるようになることを目指すとしている。

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