伊賀市消防団の一部で、市から報酬や出動手当が振り込まれる個人の預金口座を別の団員が管理し、まとめて現金を引き出していた問題で、団本部は10分団を通じて不適切な通帳管理や出金をやめるよう是正を指示した。

 奥伸也団長(60)が9月6日、取材に答えた。団本部で同問題を取り上げたのは8月27日夜の会議で、団長と副団長、分団長の幹部14人が出席した。奥団長が「襟を正してやっていこう。今後は団員個人に納得してもらえる方法にすべき」などと話したという。

 消防団事務を担当する市消防本部の消防救急課によると、今年度に入って団員個人の口座に現金を振り込んだのは1回目が8月末で、4月から6月の出動手当595人分で総額210万9千円。7月から9月分の出動手当は10月末に振り込む予定だという。

 各金融機関では犯罪行為など不正利用を防止するため、開設時の本人確認を厳正化。第三者による通帳やキャッシュカードの利用を原則認めていない。

 団本部は昨年11月の時点で不適切な通帳管理の問題を把握していたが、以降も「個人口座への入金後は関知できない」と黙認。県が問題の発覚後、全29市町に対し7月24日付で注意喚起の文書を通知していた。

 岡本栄市長は8月の定例会見で「社会常識としていかがなものかと感じているところ。適正な管理をやるのが当然で、好ましいことではない」と見直しを求めていた。